Kera
女性ジョッキーとして現在活躍中の藤田菜七子ジョッキーですが、先日のフェブラリーS(G1)の騎乗を見ても分かる様にもはや女性ジョッキーという形容が当てはまらなくなって来ている。
女性ジョッキーとして、数々の歴史を塗り替えて来た彼女ですが彼女の騎乗を見ていると、既に女性ジョッキーというよりも男性の一流ジョッキーと比較してもその騎乗技術は確かですよね。
そんな藤田菜七子ジョッキーに、3月2日の騎乗からJRAの女性騎手に関する新減量制度を導入で、平地での競争時に▲3kg減での騎乗が可能になった。
負担重量の▲3kg減という斤量に関しては、新人でデヴューをした時にその恩恵を受ける事が可能ですが、今年で3年目になる藤田菜七子ジョッキーですが、その騎乗技術もトップジョッキーと比較してもかなりレベルアップをしているのは確かで、今や男性の一流ジョッキーとの技術力でも遜色ないレベルにも達していると個人的には思います。
そんな確かな騎乗技術を持った藤田菜七子ジョッキーが平地での競争の負担重量が▲3kg減での出走が可能となれば恐らく、騎乗依頼が殺到する事は火を見るよりも明らかでしょう。
これは昔からの競馬の格言で、負担斤量が1kgで一馬身という格言が有りますので、その観点から見ると、通常の減量の無い一般のジョッキーの馬が56kgで出走した場合、藤田菜七子ジョッキーは53kgでの出走となり、一般のジョッキーと比較すると、単純計算で3馬身の差が出て来る事となりますので、デヴューして3年目で騎乗技術も確かな技術を身に付けた現在では、非常に有利になる事は明らかです。
現在でも騎乗依頼は非常に多く、土日で二桁の馬に騎乗する機会も多い彼女ですから、現在の騎乗技術をかんがみれば、この先、平地での競争では恒久的に▲3kg減での騎乗が可能になりますので、現状では今一歩という馬でもこの減量制度により、勝ち切る可能性も否定は出来ないのかと思います。
こうした事を頭に入れて推察すると、現在でも騎乗依頼が多い藤田ですが、こういった女性ジョッキーにのみ与えられる減量制度で、勝ち鞍を伸ばす事は必死で、中堅ジョッキーの中には、脅威と感じるジョッキーも多いはず。
まあ、それもこれも藤田自身の騎乗技術がデヴュー時に比べ飛躍的に進化をしている事が挙げられます。
これにより、藤田自身も今まででも、中堅ジョッキー並みに騎乗していた事を考えると、騎乗数が増加する事により、更に騎乗技術の進化を遂げる事が可能となり、もしかするとこの先、超一流のジョッキーと呼ばれる日もそう遠く無い未来なのかと思います。
またこのJRAの新しい女性ジョッキーに対しての減量制度で藤田が活躍すれば、未来の女性ジョッキーが増加する事も無きにしも非ずだと思います。
こうした制度は一競馬ファンとしても好ましく、こういった制度によって、新たな競馬ファンも増加するでしょうし、そうして競馬界全体が盛り上がる事により、様々な恩恵を受ける事も増加すると思いますので、こうした制度はどんどんJRAには打ち出して欲しいものです。
ただ…
一般の男性ジョッキーや、藤田と同期のジョッキー等にはある意味、非常に脅威となる制度でもある事も確かなので、デヴューして数年のジョッキー達にはちょっと厳しい制度でもある事は、ある意味で確かであろうとも思います。
ただ、JRAというのは、旧態依然の古い体質がまだまだ有りますので、そういった事も徐々に改正していってもらいたいものですね。
これからの藤田菜七子ジョッキーの活躍に俄然、注目ですね。